カテゴリー:ハーブ、アロマ、精油
6月
先日ハーブオイルを仕込みました。
ハーブオイルとは、植物油にハーブを浸して、ハーブの脂溶性の有効成分をオイルに浸出させたものです。浸出油(インフューズドオイル)とも言います。ハーブエキスがたっぷりのオイルが出来上がります。
ハーブには有効成分が含まれていますが、水に溶けるエキスと、油に溶けるエキスがあります。ハーブティーとして飲むときには、水溶性の成分を頂くことになります。
ハーブは、水溶性と脂溶性で有効成分も変わってきます。(両方の性質をもつものもあります。ややこしいですね)それぞれ何を目的にハーブを使用するかで、抽出方法も変わってきます。(さらに脂溶性、水溶性両方欲しいときは、チンキと言ってアルコールに浸出させます。)
マリーゴールドの花の名前は有名ですが、ハーブとして有効成分があり活用できるのは、ポットマリーゴールドと言う名前のハーブ(薬草)のマリーゴールドです。カレンデュラとも言います。園芸用のマリーゴールドの花とは全く違いますので育てる時は注意して下さいね。必ず学名を確認してください。
学名【Calendula officinalis・カレンデュラ オフィキナリス】 和名【キンセンカ】 キク科植物です。キク科アレルギーの方は注意が必要です。
officinalisとはラテン語で、薬用の、と言う意味です。
カレンデュラの脂溶性の有効成分で私が求めているのは、カロチノイド成分の抗炎症作用です。皮膚の炎症を鎮める効能を期待してオイルに浸けこんでいます。皮膚・粘膜の修復、消炎、抗菌作用があり、古くから、皮膚のトラブルに用いられてきたハーブです。
これからの季節、虫刺され用のクリームや、肌のケアクリームを作るのにとても良いオイルが出来ます。
今回2種類のカレンデュラオイルを作りました。一つは、たっぷり600ml。カレンデュラ石けん作り用にピュアオリーブオイルでカレンデュラを浸けました。
もう一つは、クリーム作り用に、オーガニックのゴールデンホホバオイルをベースに、マカデミアナッツオイル、サンフラワーオイル、アルガンオイルを入れて作りました。
【自宅でハーブ&アロマを楽しもうNo.8】
≪常温で抽出する冷浸法のインフューズドオイル(ハーブオイル)の作り方。≫
清潔な煮沸した瓶にカレンデュラハーブを入れて、ハーブが浸かるくらいオイルを注ぎ、蓋をして2週間~3週間したらコーヒーフィルターなどで濾して遮光瓶に移し冷暗所に保管します。
※一日一回瓶を振ってハーブとオイルを混ぜます。昔は日の良く当たる窓辺で2週間置くと習いましたが、最近は、日の当たる窓辺に置くとオイルが酸化すると言われていますので、日の直接当たらない場所に置きます。
※ハーブの量ははオイルの5~10%程度がたっぷりエキスが出て良いと思いますが、ハーブによっては、かさが多いものもあったりと作りづらいので、ハーブがかぶる位のオイルの量で作っています。写真は石けん用には、オイルがやや多めですね。
浸けている間もカレンデュラのカロチノイド色素のオレンジ色がとてもきれいです。次回はこのオイルを使ってクリームを作っていきます。
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